三重いのちの電話が25周年 17万6000件超の相談に寄り添い、相談員不足で養成講座募集
三重いのちの電話25周年 17万件超相談、相談員不足で養成講座

三重いのちの電話が25年の歩み 17万6000件超の切実な声に耳を傾ける

苦しみや悩みを抱える人々の電話相談に応じる「三重いのちの電話」が、2001年5月の開局から今年で25周年の節目を迎えました。この四半世紀にわたり、ボランティアの相談員たちが活動を支え、昨年12月までに受けた電話相談は累計で17万6000件を超える大きな実績を積み上げてきました。

深刻な相談内容と相談員の役割

認定NPO法人「三重いのちの電話協会」が運営するこの自殺予防電話相談では、「眠れない」「中学、高校といじめられてきた」など、切実な声が日々寄せられています。相談員はこれらの声にじっくりと耳を傾けることが基本姿勢で、解決策を示すのではなく、「傾聴」に重点を置いています。

2024年度の相談件数は通常相談とフリーダイヤルを合わせて6482件でした。通常相談5855件のうち6.8%は死にたい気持ちを訴える内容で、性別では男性41.9%、女性57.8%、年代別では男女ともに40代、50代が多くなっています。

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相談体制と課題

現在、毎日約5人の相談員が午後6時から11時までの通常相談(059・221・2525)に対応し、毎月10日(午前8時から24時間)にはフリーダイヤルの「自殺予防いのちの電話」(0120・783・556)で約10人が交代で応じています。

しかし、相談員の不足が大きな課題となっています。現在の相談員は62人で、60代が多い状況です。協会の古庄憲之事務局長(78)は「相談には深刻な内容が多く、電話しても『話し中でつながりにくい』との声もある。自殺まで追い込まれる人を減らすため、たくさんの人に相談員になってもらいたい」と訴えています。

相談員の養成と経験者の声

相談員になるためには、養成講座を受講する必要があります。第1課程では電話応対の心構えに加え、依存症や児童虐待、犯罪被害者の心理など様々な専門知識を学び、第2課程では電話対応の演習と実習を行います。受講期間は約1年2か月(月2、3回程度)に及びます。

相談員を長年続けてきた70代の女性は「虐待、いじめなど想像を絶する体験の電話もあるが、最後に『聞いてくれてありがとう』と言う人も多く、やりがいになっている」と活動の意義を語っています。

養成講座の詳細

2026年度の相談員養成講座は5月から津市で開講されます。

  • 対象:20歳以上で、相談員として月3回以上担当できる人
  • 定員:30人
  • 受講料:第1課程3万円、第2課程2万円
  • その他費用:申込手数料2000円、宿泊研修費用
  • 締め切り:4月15日
  • 問い合わせ:事務局(059・213・3975、平日午後1~4時)

25年にわたる活動で多くの命と向き合ってきた三重いのちの電話。今後もより多くの相談員の参加を求め、地域の心のセーフティネットとしての役割を果たしていきます。

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