衆院選落選の候補者ら3人を逮捕、買収容疑で運動員に現金支払い
2月8日に投開票が行われた衆院選で、選挙運動員らに現金を支払ったとして、警視庁は20日、東京7区に国民民主党公認で立候補し落選した元東京都議の入江伸子容疑者(63)ら女性3人を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕しました。運動員10人以上に合計約45万円の報酬を渡したとみられ、詳細な捜査が進められています。
逮捕された容疑者と買収の手口
逮捕されたのは、入江伸子容疑者のほか、運動員として関わったマーケティング支援会社社長の女性(25)とイベント企画会社社長の女性(63)の両容疑者です。捜査関係者によると、3人は共謀して、選挙公示後の1月下旬から2月上旬にかけて、10代から20代の女性運動員5人に対し、入江容疑者への投票を呼びかける選挙運動を手伝った見返りとして、マーケティング支援会社の口座から現金計27万円を支払った疑いが持たれています。
運動員らは、入江容疑者の公約をまとめたビラを、街頭演説中に路上で配布するなどの活動を行っていたとされています。警視庁は、現金を受け取った女性らからも任意で事情を聴取しており、買収の全容解明を目指しています。
入江容疑者の経歴と選挙活動
入江伸子容疑者は元フジテレビ社員で、2017年7月の都議選に都民ファーストの会から出馬し初当選を果たしました。その後2期にわたり都議を務め、同会の副代表も歴任しています。昨年6月の都議選には出馬せず、国政進出を目指して国民民主党に入党しました。
今年2月の衆院選では、国民民主党公認候補として東京7区(港区と渋谷区)から立候補し、2万1018票を獲得しましたが、立候補者6人中4位で落選し、比例復活もなりませんでした。選挙期間中は、社会保険料の軽減や消費税の減税を訴えるとともに、都議時代に取り組んだ「ナイトタイムエコノミー(夜間経済)」の振興実績をアピールし、SNSで積極的な情報発信を行っていました。
街頭演説には、国民民主党の玉木代表や榛葉幹事長も応援に駆けつけましたが、自民党の丸川珠代氏(55)に大敗を喫する結果となりました。今回の衆院選では、自民党と中道改革連合の対決が注目される中、国民民主党は存在感を十分に発揮できず、新人候補を中心に苦戦が目立った選挙となりました。
入江容疑者は都議時代、港区を地盤として活動しており、今回の衆院選でも同区を含む東京7区から立候補していました。警視庁は、買収容疑に関するさらなる証拠収集を進め、公職選挙法違反事件として厳正な捜査を続けています。



