滋賀知事選、三日月氏と坪田氏の対決軸に 自民は「支持」に留まる
滋賀知事選、三日月氏と坪田氏の対決軸に

滋賀県知事選、三日月氏と坪田氏の対決軸に 自民は「支持」に留まる

滋賀県知事選(18日告示、7月5日投開票)の告示まで1週間となった。現職で4選を目指す三日月大造氏(55)と、共産党県委員会などでつくる「明るい滋賀県政をつくる会」の支援を受ける新人の坪田五久男氏(67)を軸に、他の新人も絡む構図となっている。

一見、これまでの知事選と似た風景だが、今回は微妙な緊張感が漂う。8日、県庁で政策発表を行った三日月氏の両脇には、県議会の最大会派である自民党、立憲民主党の議員らでつくる「チームしが」、さざなみ倶楽部、公明党の4会派の代表者が並んだ。三日月氏は「とても心強い。選挙後の県政運営の大きな推進力になる」と述べたが、県議会自民の奥村芳正副代表は「我々は渋々(知事の選挙公約を)受け入れ、支持に回った」と厳しい言葉を発し、応援団らしからぬ発言に三日月氏は視線を泳がせた。

自民党の複雑な立場

三日月氏は元民主党衆院議員で、2014年の知事選で自民の推薦候補を破って初当選。就任後は大戸川ダム建設容認など自民寄りの姿勢も見せ、前回は自民が支援した。しかし、自民は「4期目はない」と釘を刺していた。

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今回は衆院議員の上野賢一郎氏(滋賀2区)を軸に独自候補擁立を検討。県議団は、三日月氏が導入を検討する「新たな税」(交通税)について「現状では賛成できない」と対決姿勢を示した。しかし、上野氏が高市内閣の厚生労働相を務めていることや、自民党本部が各地の地方選での苦戦を踏まえてゴーサインを出さず、擁立を断念した。

県議団は支援の条件として、知事選で「税」という言葉を使わないことを求めたが、三日月氏側は「新たな税」を譲らなかった。結果、前回までの「支援」から今回は「支持」に機関決定が変更された。県議会自民幹部は「前回が50%なら、今回の支援度合いは30%だ」と解説する。

一方、共産党以外の3会派は支援を決め、3回連続で与野党相乗りが固まった。

坪田氏の決意

坪田氏は9日、JR大津駅前で事務所開きを行い、「交通税を導入すると言いながら、県は地域の交通予算を減らしている。暮らし第一の県政に転換する絶好のチャンスだ」と訴えた。共産党県委員会や県労連など16団体が加盟する「明るい滋賀県政をつくる会」を支持母体とし、12年ぶりの知事選に臨む。

同会は過去の知事選で候補を擁立してきたが、前回2022年は立てられなかった。今回は「何としても」と昨年1月頃から幹部らが複数の人物に打診。坪田氏も候補を探す側だったが難航し、3月下旬に「これ以上は厳しい」と自ら立候補する覚悟を固めた。

共産党は2月の衆院選で全国的に退潮傾向にあり、県内でも比例票を大きく減らした。統一地方選も見据え、知事選を党勢回復の足がかりにしたい思惑もある。県委員会の石黒良治委員長は「次の国政選挙や統一地方選に向け、今度の知事選で全力で支持を広げる。自民党政治を持ち込む三日月県政を変える」と力を込めた。

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