高市早苗首相は4日(日本時間同日)、オーストラリアの首都キャンベラにおいてアルバニージー首相との首脳会談を実施した。この会談では、輸出規制を含む経済的威圧を強める中国の動向を念頭に置き、レアアース(希土類)などの重要物資の安定的な確保に向けた協力関係を確認した。さらに、重要物資のサプライチェーン(供給網)強化を柱とする経済安全保障協力に関する共同宣言を発表する見通しである。
会談の主な内容と共同記者発表
両首脳は会談後、共同記者発表に臨む予定だ。オーストラリアはレアアースを含む天然資源が豊富であり、日本にとって液化天然ガス(LNG)や石炭の主要な調達先となっている。このため、両首脳は中東情勢を踏まえたエネルギーの安定供給についても議論を交わす。
日豪友好協力基本条約50周年の節目
今年は日豪友好協力基本条約の署名から50年という節目の年に当たる。両首脳は経済、安全保障など幅広い分野での協力を確認し、「特別な戦略的パートナーシップ」の強化で合意する見込みである。
自由で開かれたインド太平洋の進化へ協力
日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の進化に関しても、両首脳は協力を申し合わせる。日豪を軸とした多国間連携を通じて、国際秩序の維持を図る方針だ。
エネルギー安定供給と資源協力
両国は、エネルギー分野においても緊密な連携を確認する。特に、中東情勢の不安定化を踏まえ、エネルギーの安定供給確保が重要な議題となった。オーストラリアは日本のLNGや石炭の主要供給国であり、資源外交の強化が図られる。
経済安全保障における共同宣言
共同宣言では、重要物資のサプライチェーン強化に加え、先端技術の保護や情報交換の促進なども盛り込まれる見通しだ。これにより、両国は経済的な安全保障を一層強化し、中国の影響力拡大に対抗する姿勢を示す。



