政府は2026年4月から、国家公務員を中途退職した人材を再び採用するための簡易な制度「アルムナイ採用」を開始した。これは、過酷な勤務環境から「ブラック霞が関」と評される中央省庁において、若手職員の離職が増加傾向にあることを受けた措置である。復職希望者の負担を軽減し、歓迎する姿勢を示すことで、即戦力となる「カムバック」を誘導する狙いがある。
アルムナイ採用の概要
「アルムナイ」とは、英語で「卒業生」を意味する言葉に由来する。これまで中途採用では「経歴評定」「論文」「面接」など複数の試験が必須であったが、新制度では退職前と同じ省庁への復帰希望者は面接のみで採用が可能となった。また、別の省庁への就職希望者も論文試験が不要となる。政府は、国家公務員特有の業務を理解し、外部での経験も生かせる人材を貴重と評価している。
背景と課題
総合職試験採用者で10年未満の退職者は、2024年度に174人に上り、2013年度の76人から2倍以上に増加した。民間企業との人材獲得競争も激化しており、採用試験の申込者数は減少傾向にある。政府はこの制度を通じて、優秀な人材の流出を食い止め、経験者の再活用を図る方針だ。
- 退職前と同じ省庁への復帰: 面接のみで採用
- 別の省庁への就職: 論文試験を免除
- 対象: 国家公務員を中途退職したすべての職員
政府は今後、制度の周知を図り、復職希望者の増加を目指すとしている。



