ニュージーランド軍が導入を検討する次期フリゲート艦の候補として、海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦(能力向上型)が選ばれたことについて、小泉進次郎防衛相は12日の記者会見で「最終的に選定されれば、防衛協力の深化につながる」と述べた。また、ニュージーランドに対して選定に向けた情報提供を行う考えも示した。
ニュージーランド政府の声明
ニュージーランド政府は7日、海上自衛隊の「もがみ」型と英海軍の「31型」フリゲートを次期艦艇の候補とする声明を発表した。2027年末までに選定に向けた提言をまとめる予定だという。
日豪共同開発との連携
日本はオーストラリア海軍の新型艦として、「もがみ」型を基にした艦艇を日豪で共同開発する計画を進めている。小泉氏は会見で、「3カ国間の相互運用性、相互互換性の向上につながる可能性がある」と述べ、国際的な防衛協力の強化に期待を示した。
中国の海洋進出への警戒
ニュージーランド軍が今回艦艇を更新する背景には、中国の海洋進出への警戒感の高まりがある。昨年2月には中国海軍がニュージーランドとオーストラリアの間のタスマン海で実弾演習を実施しており、地域の安全保障環境が変化している。
国内建造能力の課題
一方、日本国内の建造能力には課題も残る。防衛省は2024年度から28年度までの5年間で「もがみ」型を計12隻取得するほか、オーストラリア向けの3隻を日本国内の造船所で建造し、うち1隻は2029年までに納入する予定だ。そのため、ニュージーランド向けの艦艇は、オーストラリアで建造する選択肢も検討されている。



