群馬県富岡市長選で茂原正秀氏が初当選、安中市長選は岩井均氏が再選を果たす
富岡市長に茂原氏初当選、安中市長は岩井氏再選

富岡市長選で茂原正秀氏が初当選、現職ら3候補を破る

2026年4月12日に投開票が行われた群馬県富岡市長選挙では、無所属新顔で前市議の茂原正秀氏(67)が初当選を果たした。茂原氏は、いずれも無所属で現職の榎本義法氏(57)、新顔で前市議の宮沢展彦氏(70)、新顔で元IT会社役員の大塚友広氏(43)の3候補を破り、市長の座を手にした。

市選挙管理委員会の発表によると、当日の有権者数は3万7413人で、投票率は54.23%を記録した。この市長選は2006年以来20年ぶりに4人が立候補した激戦となり、市政の方向性を巡って活発な論戦が展開された。

茂原氏の当選と政策主張

茂原正秀氏は当選確定の報を受けて、市内の選挙事務所で支援者らと握手を交わし、花束を手に喜びを分かち合った。朝日新聞の取材に対し、「日頃からの市政に関する情報発信の取り組みを評価してもらった」と語り、市民との対話を重視する姿勢を強調した。

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選挙戦では、市の借金増加につながる中高瀬観音山遺跡の歴史公園事業の見直しや、地域の声を反映した学校再編計画を主要な公約として掲げた。さらに、「地震が少ない富岡市をアピールし、首都圏の企業などを誘致したい」と述べ、経済活性化への意欲を示した。

他の候補者の主張と開票結果

3選を目指した現職の榎本義法氏は、保育料と学校給食の完全無償化などの実績をアピールし、産業団地の新規造成による経済活性化や老朽化が進むインフラ整備を訴えた。宮沢展彦氏は「停滞した富岡を再生する」として道の駅の整備やIT企業の誘致を掲げ、大塚友広氏は「教育力で県内トップの自治体を目指す」とし、富岡製糸場内への高級ホテルの誘致などを打ち出したが、いずれも茂原氏の勢いに及ばなかった。

開票結果は、茂原氏が7,336票、榎本氏が5,452票、宮沢氏が4,153票、大塚氏が3,138票となり、茂原氏の当選が確定した。

安中市長選では岩井均氏が再選を果たす

同日に投開票が行われた安中市長選では、現職の岩井均氏(62)=自民党・公明党推薦=が、新顔で県台湾総会理事の小川賢氏(74)を破り、再選を果たした。市選挙管理委員会によると、当日有権者数は4万5560人、投票率は42.33%だった。

岩井氏の再選と政策実績

岩井均氏は、医療費の無料化を高校生世代まで広げたことなど子育て支援策を中心に、4年間の実績を強くアピールした。「市のさらなる発展には継続的なリーダーシップと安定した行政運営が重要」と述べ、西毛広域幹線道路の沿線の商業施設の開発や、安中駅と磯部駅の間の新駅設置などに取り組むと訴え、幅広い層から支持を集めた。

小川氏の挑戦と主張

一方、小川賢氏は長年にわたり、行政に情報公開を求め、不正な行為を監視・是正する市民活動を続けてきた。市長選は5回目の挑戦となり、「新庁舎建設など公共事業の入札プロセスが不透明」と公示日に立候補を表明。「市民の手取り減につながる無駄な借金はしない。新駅など大型施設の建設はせず、税金の使い道は上下水道などのインフラ更新にしぼる」と訴えたが、出遅れも響き、岩井氏に及ばなかった。

開票結果は、岩井氏が16,766票、小川氏が2,284票となり、岩井氏の再選が確定した。

両市長選の意義と今後の展望

富岡市長選では、20年ぶりの4者競争を通じて市政の多様な課題が浮き彫りになり、新たなリーダーとして茂原氏が選ばれた。安中市長選では、現職の岩井氏が安定した行政運営を評価され、再選を勝ち取った。両市とも、投票率が50%前後で推移し、市民の関心の高さが窺える結果となった。

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今後、茂原氏は借金問題や企業誘致などに取り組み、岩井氏はインフラ整備や子育て支援の拡充を進めることになる。群馬県内の地方政治において、これらの選挙結果が地域発展にどのような影響を与えるか、注目が集まっている。