14日に投開票を迎える福井県大野市長選挙は、終盤戦に突入した。いずれも無所属で、3選を目指す現職の石山志保氏(51)と、元市議で新人の林順和氏(48)の両陣営は、10日までに選挙カーで市内全地区を巡り、「情勢は厳しい」「油断はできない」と互いに接戦を意識した手応えを示している。両候補の訴えにも熱がこもってきた。
石山氏、実績と子育て支援を訴え
石山氏は10日夜、JA福井県大野支店駐車場で総決起大会を開いた。「私の政策は当初から派手ではない」と述べ、2期8年にわたり地道に取り組んできた人口減少対策をアピール。子育て支援や産業振興など35の施策を盛り込んだ公約を示し、「持続可能な大野、子どもを中心に皆が笑顔になる大野、中部縦貫自動車道をつなげて元気になる大野を、皆でつくっていきましょう」と声を張り上げた。
個人演説会は開かず、「一人一人の有権者と直接会うため、街宣を重視した」と陣営幹部は説明。若年層の取り込みを図るため、インスタグラムを中心に交流サイト(SNS)での情報発信に力を入れている。
林氏、閉塞感打破を強調
林氏は9日夜、市結とぴあで総決起大会を開いた。「是が非でも今の閉塞感を打破したい。人・モノ・資金の流れをもっと活発に」と述べ、地域経済や中心市街地の活性化を強調。「若者に選ばれる大野をつくっていくラストチャンス」と呼びかけ、「皆さまに『先生』になって育てていただきたい」と、傾聴と対話を基盤とした市政運営を訴えた。
後半戦では個人演説会を連日予定し、11、12日には相手候補の地盤で開催。陣営幹部は「うちはチャレンジャーの立場。沿道での朝のあいさつも街宣も、SNSもやれることは全部やる」と意気込む。
期日前投票は前回を上回るペース
市選挙管理委員会によると、期日前投票者は11日午後5時半時点で3845人。2022年の前回選挙を上回るペースで推移しており、市民の関心の高さがうかがえる。



