周南市の不発弾水中爆破処理に国が全国初の補助決定、事業費の8割を支援
不発弾水中爆破に国が全国初補助、周南市で8割支援 (07.04.2026)

周南市の不発弾処理に国が全国初の水中爆破補助を決定

総務省は7日、山口県周南市のコンビナート沿岸で3月に実施された不発弾の水中爆破処理に対して、全国で初めてとなる国の補助を行うことを正式に明らかにしました。この画期的な支援策では、総額5億6100万円に上る防護対策事業費のうち、実に8割に相当する金額を国が補助することになります。

陸上処理との制度格差を解消

従来、不発弾処理に関しては陸上処理の場合に限り、自治体に対して国が交付金を支出する制度が確立されていました。しかし、水中処理についてはこの制度が適用されないため、自治体側の財政負担が課題となっていました。この制度上の格差を解消するため、山口県は昨年から国に対して制度の拡充を強く要望してきました。

今回の決定は、そうした要望に応える形で「特例的に」実施される支援となります。総務省関係者は、他の地域から同様の要望があった場合には、個別の事例に応じて判断を行う方針を示しています。

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発見から処理までの経緯

問題の不発弾は昨年9月、出光興産徳山事業所の護岸から約100メートル離れた海底で発見されました。発見場所は同社が製品を出荷する重要な桟橋からわずか50メートルという至近距離であったため、安全対策には特に慎重な対応が求められました。

処理に際しては、気泡を発生させて水中に空気層を形成する「バブルカーテン」と呼ばれる特殊な保護装置を導入するなど、高度な安全対策が講じられました。これらの措置が結果的に費用の増大につながり、県と市だけでは負担が重すぎる状況を生み出していました。

関係者の反応と今後の展望

特例的な支援が決定したことについて、村岡山口県知事は「国としてしっかり動いていただいた」と評価の言葉を述べています。この支援により、県と市の財政負担が大幅に軽減される見通しです。

今回の事例は、全国的に見ても水中での不発弾処理に対する国の支援制度が確立されていない状況において、重要な前例となる可能性を秘めています。今後の同様のケースにおいて、どのような基準で支援が判断されるかが注目されます。

周南市のコンビナート地域は重要な産業拠点であることから、安全かつ迅速な不発弾処理が地域経済の安定にも寄与することが期待されています。国と地方自治体が連携して、こうした特殊なケースに対応する枠組みが今後さらに整備されることが望まれます。

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