視点・解説望遠鏡が見る先は科学か軍事か 日本も直面する白黒つけがたい議論
視点・解説望遠鏡が見る先は科学か軍事か 日本も直面する議論

視点・解説望遠鏡が見る先は科学か軍事か 日本も直面する白黒つけがたい議論

夜空に浮かぶ謎の光

夜空を見上げると、双子あるいは三つ子のような光がゆっくりと動いていくのを見かけることがある。これらはよく目立つ人工衛星で、アマチュア天文家の間でも人気が高い。朝日新聞が国立天文台の協力を得てハワイのマウナケア山頂に設置している星空カメラにも、編隊飛行がたまに映る。ユーチューブチャンネル「朝日新聞宇宙部」の配信では、常連の視聴者が「画面の右上から見え始めます」と解説するほどだ。

実態は不明、米国の偵察衛星か

しかし、その実態はよく分かっていない。米国の偵察衛星と見られるが、その存在が正式に公表されたことはないからだ。想像の域を超えないが、他国の船が出す無線通信を傍受しているらしい。

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中国の電波望遠鏡を巡る議論

ニューヨーク・タイムズが報じた中国の電波望遠鏡は、遠くの銀河などを観測する計画だったとされる。しかし、それが軍事利用できると言われてしまうと、技術的には可能だろうが、ならば米国などが南米に建設した電波望遠鏡だって同じではないか。結局、近年ますます宇宙開発に力を入れる中国を邪魔したかっただけではないかと勘繰りたくもなる。

日本の科学界が直面するジレンマ

朝日新聞の星空カメラだって、偵察衛星が映るなら軍事目的だ、と難癖をつけられたらたまらない。軍民いずれにも使える「デュアルユース」研究は、日本の科学界がまさに直面している問題だ。科学者が先の戦争に加担した歴史を踏まえ、科学と軍事の線引きはますます難しくなっている。

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