佐賀県立宇宙科学館(佐賀県武雄市)は2日、2024年に日本の無人探査機として初めて月面着陸した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM(スリム)」の飛行や着陸の様子をVR(仮想現実)で体験できる装置「MOON DIVE」の内覧会を実施した。3日から一般公開を開始する。
VRで再現された月面着陸の臨場感
この装置は、専用ゴーグルを装着することで目の前にVR映像が広がる仕組み。映像は2024年に完成し、これまでJAXAがイベントなどで披露してきたが、常設展示されるのは同館が初めてとなる。映像にはJAXAや米航空宇宙局(NASA)のデータが活用され、スリムの機体を細部まで観察できる。地球や月面もリアルに再現され、着陸の瞬間は月面からの視点で体験できる。
常設展示の経緯と関係者の期待
JAXAでスリム計画を統括した坂井真一郎さんが、2年前に同館で講演したことをきっかけに常設が決定した。2日の記者会見で坂井さんは「宇宙開発に興味を持つきっかけになればうれしい」と期待を込めた。鈴木明子館長は「スリムの着陸は歴史的快挙。多くの人に体感してほしい」と述べ、来館を呼びかけている。
体験概要
- 対象:中学生以上
- 所要時間:1回約15分
- 料金:500円
このVR体験を通じて、宇宙開発の最前線を身近に感じられる絶好の機会となるだろう。



