ジョージア在住の露・ウクライナ人、国際共同捜査で逮捕…ミキシングで622億円資金洗浄か
露・ウクライナ人逮捕、ミキシングで622億円資金洗浄

警察庁は11日、暗号資産の匿名性を高める「ミキシング」と呼ばれる手法を悪用し、犯罪収益を資金洗浄したとして、欧州警察機構(ユーロポール)や米国などとの10か国による国際共同捜査で、ミキシングサイトの管理者2人を逮捕したと発表した。逮捕は10日付。

約622億円の資金洗浄に関与か

警察当局の調べによると、逮捕されたのはいずれもジョージア在住で、ミキシングサービスを提供するウェブサイト「AudiA6」の管理者とみられるロシア国籍とウクライナ国籍の男2人。同サイトは2022年から2025年にかけて、複数の国際ハッカー集団などから依頼を受け、約3億3600万ユーロ(約622億円相当)の資金洗浄を行った疑いが持たれている。同サイトは既に無効化されたという。

ミキシングとは

ミキシングは、複数の暗号資産口座間で資金を移動させることで送金経路を複雑化し、匿名性を高めるサービス。犯罪組織が資金洗浄に利用するケースが後を絶たない。日本警察が参加する国際捜査でミキシングの提供業者を摘発するのは初めてとなる。

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犯罪組織からの依頼で手数料収入

同サイトは2022年以降、身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」を仕掛けるハッカー集団「8Base」など複数の犯罪組織から資金洗浄を請け負い、手数料として犯罪収益の3~10%を受け取っていたとみられる。

警察庁サイバー特別捜査部の解析

警察庁サイバー特別捜査部(サ特部)は、海外当局が押収した同サイトのサーバー情報を分析。ミキシングに使われた暗号資産口座の名義人とみられる約6000人分の個人情報や取引内容を記したメールを確認し、実態解明に結びつけた。

国際共同捜査にはユーロポールや米国のほか、複数の欧州諸国などが参加。今後も関連する犯罪組織の摘発や資金の流れの追跡を進める方針だ。

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