IAEA理事会、イランに高濃縮ウラン情報の提供を要求
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会は10日、イランに対し、貯蔵する高濃縮ウランに関する情報をIAEAに提供するよう求める決議案を賛成多数で採択した。この決議は、イランがIAEAの査察に協力し、核開発の透明性を高めることを目的としている。外交筋によると、賛成は21カ国、棄権は10カ国、反対は3カ国だった。
決議は、イランが高濃縮ウランの在庫量や濃縮度などの詳細を報告するよう求めており、IAEAの査察官がこれらの情報を検証できるようにすることも要請している。イランはこれまで、核開発は平和目的であると主張してきたが、国際社会はその真意を疑っている。
今回の決議に対し、イランは強く反発することが予想される。イラン政府は以前から、IAEAの要求は不当であり、自国の核活動は国際原子力機関の枠組み内で行われていると主張している。また、イランは米国や欧州諸国による制裁を非難しており、今回の決議もその一環だとみなす可能性が高い。
専門家は、イランが決議に従わない場合、IAEAはさらなる措置を検討する可能性があると指摘する。一方で、イランとの対話を重視する声もあり、今後の動向が注目される。



