トランプ氏、F-15乗員安否報道で記者に情報源開示要求 米メディア「報道の自由への深刻な懸念」
トランプ氏、F-15報道で記者に情報源開示要求 メディア反発

トランプ大統領、F-15乗員安否報道で記者に情報源開示を要求 米メディアが「報道の自由への深刻な懸念」と反発

【ワシントン=池田慶太】トランプ米大統領は6日、イラン領内で撃墜された米軍のF-15戦闘機の乗員安否に関する情報を公表前に報じた記者らに対し、情報源の開示を要求し、応じなければ「刑務所に行くことになる」と警告した。これに対し、米国内の主要メディアは「報道の自由に関して深刻な懸念を引き起こす」などと強く反発している。

国家安全保障を理由に記者に圧力

トランプ氏は同日の記者会見で、対イラン軍事作戦中に3日に撃墜されたF-15について、乗員2人のうち1人はすぐに救出されたが、もう1人は行方不明となり、5日に救出されるまで大規模な救出作戦が行われた経緯を説明。その上で、保守系FOXニュースなど一部の米メディアが乗員に関する情報を独自取材に基づき報じたことを問題視した。

「これは国家安全保障上の問題だ。イラン全体が、生存をかけて戦っているパイロットが領土内にいることを知ることになるからだ」とトランプ氏は強調。報道された結果、救出作戦が「はるかに難しくなった」とし、記者には「情報漏えい者を明かすか、刑務所に行くか」の選択を迫った。

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米メディアが一斉に反発 有識者も懸念表明

これに対し、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、「報道の自由に関して深刻な懸念を引き起こす」「ジャーナリズムを犯罪だと考えている」などと語る有識者らのコメントを掲載。同紙は、トランプ氏の要求が報道機関の独立性を脅かす可能性があると指摘した。

CNNテレビも、意に染まない報道を「フェイクニュース」と表現するトランプ氏を批判し、「メディアへの締め付けを続ける政権の取り組みにおいて、新たな局面となった」と報じた。米国内の主要メディアは一斉に、トランプ氏の姿勢が民主主義の根幹を揺るがすものだと反発を強めている。

背景にあるF-15撃墜事件の経緯

事件は、対イラン軍事作戦に参加中のF-15戦闘機が3日に撃墜されたことに端を発する。乗員2人のうち1人は直ちに救出されたが、もう1人は行方不明となり、米軍は大規模な救出作戦を展開。5日に無事救出されるまでの間、一部メディアが乗員の安否や位置情報を詳細に報じていた。

トランプ氏は、こうした報道が救出作戦の妨げになったと主張し、情報源の特定を急ぐ姿勢を示している。しかし、報道関係者からは、国家安全保障と報道の自由のバランスをめぐる議論が再燃しており、今後の展開が注目される。

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