トランプ政権、イラン軍事作戦に非協力的な欧州加盟国から米軍撤退を検討
米国のトランプ大統領とNATOのマルク・ルッテ事務総長が8日、ホワイトハウスで会談を行いました。トランプ氏は、イラン軍事作戦への関与不足に強い不満を表明し、NATO脱退の可能性すら示唆しています。ルッテ氏は協力姿勢をアピールして翻意を促したとみられていますが、会談は非公開で実施されました。
トランプ氏の不満とNATOの対応
会談後、ルッテ氏はCNNのインタビューで、トランプ氏が「多くのNATO加盟国に明らかに失望している」と認めたことを明らかにしました。さらに、イラン軍事作戦について「欧州の大多数が基地提供や米軍機の領空通過に協力している」と説明したと述べています。
しかし、トランプ氏は自身のSNSに「NATOは我々が必要とした時にそこにいなかった。今後必要になった時もいないだろう」と投稿し、改めて不満を露わにしました。トランプ氏に近いとされるルッテ氏の説得が奏功したかは不透明な状況です。
米軍撤退の可能性と欧州の外交努力
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、トランプ政権はイラン軍事作戦に非協力的な加盟国から駐留米軍を撤退させ、協力的な国に移転させる案を検討中です。スペインかドイツの米軍基地のうち、少なくとも1か所が閉鎖される可能性があると報じられています。
欧州諸国は事態の回避を目指し、米国とイランの停戦合意に向けた外交に奔走しています。終戦への動きを後押しすることで、米欧関係の立て直しを図りたい考えです。
- フランスのマクロン大統領は8日、トランプ氏とイランのペゼシュキアン大統領と相次いで電話会談し、終戦実現に貢献する用意があると伝えました。
- マクロン氏は防衛・国家安全保障会議で「ホルムズ海峡の航行再開に向け、約15か国が防衛任務の計画策定に参加している」と明らかにし、航行安全確保の取り組みを加速させる方針を強調しました。
- 英国のスターマー首相は訪問先のサウジアラビアでムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談し、「停戦を維持し、恒久的な平和につなげるべく努力しなければならない」と呼びかけました。
スターマー首相は9日にアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、2国間会談を行う予定です。湾岸諸国と連携し、中東情勢の緊張緩和策に関与する方策を模索しているとみられます。



