国連安保理、ホルムズ海峡の船舶防衛措置案を否決 ロシア・中国が拒否権行使
ホルムズ海峡防衛案否決 露中が拒否権行使

国連安保理、ホルムズ海峡の船舶防衛措置案を否決 露中が拒否権行使

【ニューヨーク=金子靖志】国連安全保障理事会(15か国)は7日、イランによる事実上の封鎖が続くホルムズ海峡を航行する商業船舶の安全確保に向け、防御措置を認める決議案の採決を行い、結果として否決されました。この決議案は、イランによる航行妨害を防ぐための限定的な武力行使を事実上認める内容を含んでおり、ロシアと中国が拒否権を行使したことが否決の直接的要因となりました。

バーレーン提出の決議案、露中の反対で否決

決議案は、今月の安保理議長国を務めるバーレーンが提出したものです。採決の結果、ロシアと中国が反対票を投じた一方で、アメリカ、イギリス、フランスなど11か国が賛成しました。また、パキスタンとコロンビアは棄権しました。この採決結果により、決議案は正式に否決されることとなりました。

防衛措置の内容と露中の反発

決議案は、ホルムズ海峡およびその周辺海域において、イランによる船舶への攻撃や航行妨害行為に対し、各国が航行の安全を確保するために防御的措置を取ることを強く促す内容でした。具体的には、商船護衛に伴う限定的な武力行使を想定しており、国際的な安全保障上の懸念に対処することを目的としていました。

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当初の案では、国連憲章第7章に基づく措置として、より強力な武力行使を容認する方針が打ち出されていました。しかし、ロシアや中国からの強い反発を受けたため、第7章への言及を削除するなど、表現を大幅に弱めた修正が加えられました。それにもかかわらず、ロシアと中国との間の意見の隔たりは埋まらず、最終的に両国が拒否権を行使する結果となりました。

イランへの要求も盛り込まれる

この決議案には、ホルムズ海峡や周辺海域での船舶への攻撃や妨害行為の即時停止をイランに求める内容も含まれていました。中東地域の緊張緩和と国際航路の安全確保を目指す国際社会の取り組みの一環として提案されたものですが、大国間の対立により実現には至りませんでした。

ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝として知られ、その安全な航行は国際経済にとって極めて重要です。今回の否決は、地域情勢の複雑さと国際協調の難しさを浮き彫りにする出来事となりました。

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