米軍がイラン・カーグ島を再攻撃、トランプ氏「文明滅亡」発言で緊張激化
米軍がイラン・カーグ島を再攻撃、トランプ氏「文明滅亡」発言

米軍がイラン・カーグ島の軍事拠点を再攻撃、緊張が一気に高まる

【ワシントン=池田慶太】 CNNなど欧米メディアの報道によると、アメリカ軍は4月7日、イラン最大の原油積み出し拠点があるペルシャ湾のカーグ島にある軍事拠点に対して、再度の攻撃を実施した。この攻撃に先立ち、ヘグセス国防長官は6日の記者会見で、軍事作戦開始以来最大規模の攻撃を行うと表明していた。

エネルギー施設は標的から除外、戦略的な攻撃に焦点

米軍は3月にもカーグ島で爆撃を実施し、ミサイル貯蔵施設など90以上の標的を破壊したが、その際はエネルギー施設を攻撃対象から除外していた。今回の攻撃についても、同様にエネルギー施設は標的になっていないと見られている。これは、イランの経済基盤への直接打撃を避けつつ、軍事能力を削ぐという限定的な戦略を反映している可能性が高い。

トランプ大統領の「文明滅亡」発言が波紋を広げる

トランプ米大統領は7日、自身のSNSに衝撃的な投稿を行った。「今夜、一つの文明が滅び、二度と復活することはないだろう。起きてほしくないが、おそらくそうなるだろう」という内容で、イランに圧力をかけて譲歩を迫る意図が窺える。さらに投稿では「今夜、世界の長く複雑な歴史の中で最も重要な瞬間の一つを迎える」とし、1979年のイスラム革命以降の「搾取、腐敗、死がついに終わる」とも主張した。

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トランプ氏は6日の記者会見で、イランに対しエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の開放を再度要求。7日午後8時(日本時間8日午前9時)とする期限が迫る中、「受け入れ可能」な合意に至らなければ、橋や発電所などの民間インフラを破壊すると警告していた。

イラン各地で空爆が発生、民間人にも被害が及ぶ

イランのファルス通信によると、7日にはイラン各地で鉄道や鉄橋が空爆された。具体的な被害状況は以下の通りである。

  • 首都テヘランのあるテヘラン州では鉄道が攻撃を受けた。
  • 中部イスファハン州では鉄橋への攻撃で2人が死亡、3人が負傷した。
  • 北西部ザンジャン州でも鉄橋が標的となった。
  • 北東部の中核都市マシャドや西部フゼスタン州では、列車の運行が中止された。

イラン側は発電所防衛のため「人間の鎖」を呼びかけ

トランプ氏が発電所攻撃を警告したことに対し、イランのスポーツ・青年省のアリレザ・ラヒミ次官は7日、全国の若者に「人間の鎖」を作り、発電所を守るよう呼びかけた。ファルス通信などの報道によると、北西部タブリーズや西部ケルマンシャーなど各地の発電所で、実際に人間の鎖が形成されたという。

イラン軍は徹底抗戦を宣言、緊張がさらに増す

トランプ氏の発言に対して、イラン軍中央司令部報道官は7日の声明で、「妄想的な米大統領の無礼かつ傲慢で根拠のない脅迫が、イランの作戦継続に影響を与えることはない」と述べ、徹底抗戦を続ける意思を明確に示した。この発言は、両国間の対立が決定的な段階に入ったことを示唆している。

今回の米軍の攻撃とトランプ大統領の過激な発言は、中東情勢をさらに不安定化させる要因となっている。イラン側の抵抗と米国の圧力がぶつかり合う中、今後の展開が世界中から注目されている。

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