イラン革命防衛隊、ホルムズ海峡の無許可航行を攻撃対象と表明
イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」の海軍司令官は、2026年3月11日、海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の通過にイランの許可を必須とする方針を正式に表明しました。無許可で航行する船舶は攻撃対象とすると警告し、米国やイスラエルの友好国や支援国に対して事実上の海峡封鎖が継続される見通しです。
警告無視の貨物船を攻撃
革命防衛隊は同日、ペルシャ湾で警告を無視して航行していたタイ船籍とリベリア船籍の貨物船を攻撃したと発表しました。アリレザ・タングシリ海軍司令官はソーシャルメディアを通じて、「空約束を信じてホルムズ海峡を通過しようとしたが、捕らえられた」と指摘し、海峡通過にはイランの許可が必要であると強く主張しました。
この「空約束」とは、米国のトランプ大統領が海峡を通過するタンカーを米海軍が護衛する案を打ち出したことを指すとみられています。イラン側は、米国の提案を信用せず、自国の権限を強調する姿勢を鮮明にしました。
米国・イスラエル関連国を標的に
イラン軍中央司令部の報道官は11日の声明で、「米国、イスラエルに関連する国の船舶は合法的な標的となる」と警告しました。一方で、同報道官は6日にホルムズ海峡について「封鎖しておらず、するつもりもない」と述べ、米国とイスラエルに関係しない船舶の通過は認めるとしていました。
この発言は、イランが特定の国々に対して選択的な圧力をかける戦略を取っていることを示唆しています。軍事力で米国やイスラエルに劣るイランは、海上輸送に危機を生み出し、世界経済を混乱させることで、トランプ米政権に対する国際的な停戦圧力を強めようとする意図があると分析されています。
国際的な緊張の高まり
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の約20%が通過する重要な航路であり、イランの方針表明は国際社会に大きな衝撃を与えています。この動きは、中東情勢のさらなる緊迫化を招く可能性が高く、各国の対応が注目されます。
イランの革命防衛隊による攻撃や警告は、地域の安全保障に深刻な影響を及ぼす恐れがあり、外交的な解決策が急がれています。今後もホルムズ海峡を巡る動向には注意が必要です。



