イランが米軍ヘリ撃墜、米は報復攻撃…ホルムズ海峡の緊張急激に高まる
イランが米軍ヘリ撃墜、米は報復攻撃…緊張高まる

米軍は米東部時間9日、ホルムズ海峡で米軍ヘリ1機がイランに撃墜されたことに対する報復として、イランの防空施設や監視レーダーなどを精密誘導兵器で攻撃したと発表した。この攻撃は同日午後5時から数時間にわたり実施され、米当局者はロイター通信に対し、イラン国内の約20か所を標的にしたと明らかにした。イラン国営テレビも現地時間10日未明、南部ホルムズガン州のゲシム島などペルシャ湾沿岸の複数の都市が攻撃されたと報じている。

イラン革命防衛隊が報復攻撃を発表

イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は現地時間10日未明、対抗措置としてバーレーンにある米海軍第5艦隊や、米軍基地を抱えるクウェート、ヨルダンの計21か所にドローン(無人機)やミサイルで攻撃を仕掛けたと発表した。これにより、中東地域全体の緊張がさらに高まっている。

トランプ大統領が事前に公表

トランプ米大統領は報復攻撃に先立ち、自身のSNSで、米陸軍の攻撃ヘリ「アパッチ」1機が米東部時間8日にホルムズ海峡で哨戒活動中、イランに撃墜されたと公表した。また、米ABCニュースに対しては「非常に強力な対応」を行うと述べていた。このアパッチはイランの無人機に衝突されたとみられ、中央軍の報道担当者は取材に対し、操縦士2人が海に投げ出されたが、米海軍の水上無人機に救助され、けがはないと明らかにした。

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イラン外務省が非難声明

イラン外務省は10日、米軍による報復を「ヘリの墜落を口実とした野蛮な攻撃」と非難し、「自衛権の行使をためらわない」とする声明を発表した。国営通信によると、外務省報道官は「外交プロセスが武力行使で揺らいでいる」と述べ、米国の行動を強く批判した。

停戦合意崩壊の可能性は低いとの見方

一方、米主要ニュースサイト・アクシオスは、イランの無人機の衝突が意図的かどうか不明と伝えており、米イランの停戦合意が即座に崩壊する可能性は低いとみられる。ただ、イランとイスラエルも7日に約2か月ぶりとなる攻撃の応酬を繰り広げるなど、地域全体で一触即発の状況が続いている。

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