イラン攻撃で中東在留米国人の大規模帰国が進行
米国務省は3月7日、イランに対する攻撃作戦が開始された2月28日以降、2万8千人を超える米国人が中東地域から帰国したことを明らかにしました。この数字は、同地域に滞在する米国民の安全確保に向けた大規模な避難作戦の規模を示すものです。
チャーター便と陸路による退避作戦を拡大
国務省の発表によれば、帰国した2万8千人に加えて、チャーター便による中東からの退避も数千人規模で実施されています。当局は「治安状況が許す限り、チャーター便と陸路での輸送を引き続き増強する」と強調し、現地の情勢に応じた柔軟な対応を続ける方針を示しました。
具体的な支援対象地域として、オマーン、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、サウジアラビア、イスラエルの7か国・地域が挙げられています。国務省はこれらの地域に滞在中の米国民に対し、支援が必要かどうかの確認を呼びかけています。
地域情勢の緊迫化が背景に
今回の大規模な帰国作戦は、イランをめぐる軍事緊張の高まりが直接的な要因となっています。2月28日に開始された攻撃作戦以降、中東全域で安全保障環境が急速に悪化し、在留米国人の生命と財産を守るための緊急措置が求められていました。
国務省の対応は、以下の点を特徴としています:
- 航空機と陸上輸送の併用による多角的な退避経路の確保
- 現地の治安状況を継続的に監視し、輸送手段を柔軟に調整
- 対象地域を広範に設定し、潜在的なリスクに備えた予防的措置
今回の発表は、中東情勢の緊迫化が国際的な人的移動に与える影響を如実に示す事例となっています。米当局は今後も情勢の推移を注視しながら、在外米国民の保護に万全を尽くす構えです。



