米軍機乗員救出は「生死をかけた2日間の戦い」、イラン軍追跡逃れ標高2100mの尾根登る
米軍機乗員救出、イラン軍追跡逃れ標高2100m尾根登る

米軍機乗員救出作戦、イラン領内で「生死をかけた2日間の戦い」が展開

【ワシントン=向井ゆう子】イラン領内で行方不明となっていた米軍機乗員の救出作戦について、米有力紙ニューヨーク・タイムズは、米軍とイラン軍の間で「2日間にわたる生死をかけた戦い」が繰り広げられたと報じた。この作戦は、撃墜されたF15戦闘機からの脱出から始まり、乗員たちは過酷な環境と敵の追跡をかいくぐる壮絶な生存劇を演じた。

乗員の過酷な逃避行:標高2100メートルの山岳地帯を突破

同紙の報道によると、乗員たちは戦闘機から脱出した後、24時間以上にわたりイラン軍の執拗な追跡を逃れ続けた。一時は標高約2100メートルにも及ぶ険しい山の尾根を登ることを余儀なくされ、極限状態での移動を強いられた。米軍と連絡を取るための機器を所持していたものの、イラン側に検知されるリスクを考慮し、使用は極めて限定的だったという。

大規模な救出作戦:特殊部隊とCIAの連携で乗員を確保

救助作戦には、米海軍特殊部隊「SEALS(シールズ)」を中心に数百人の人員が動員され、数十機の米軍機が投入された。しかし、当初は山中のクレバスに身を潜めていた乗員の所在を特定できず、作戦は難航した。

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この状況を打破するため、米中央情報局(CIA)はイラン軍をかく乱するための偽装作戦を実施。乗員が既に救出されたかのように装うことで、敵の注意を逸らすことに成功した。最終的に乗員の潜伏場所を特定した米軍は、爆撃や銃撃を行ってイラン軍を遠ざけ、無事に乗員を回収した。

米軍高官が語る「特殊作戦史上、最も困難かつ複雑な作戦」

米軍高官はニューヨーク・タイムズの取材に対し、今回の救出作戦の困難さを強調した。山岳地帯という地形、乗員の負傷状態、そしてイラン軍が現場に急行していたという緊迫した状況を踏まえ、「米特殊作戦史上、最も困難かつ複雑な作戦の一つだった」と述べている。

この作戦は、国際的な緊張が高まる中東情勢において、米軍の迅速な対応能力と特殊作戦の重要性を浮き彫りにした。乗員たちの生存と救出は、訓練と連携の成果として評価される一方、今後の地域安全保障への影響も注目される。

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