米中央軍は10日(米東部時間)、イラン国内の複数の標的に対し、自衛目的の攻撃を実施したと発表した。これに対しイラン軍中央司令部は11日、ホルムズ海峡の封鎖を宣言し、通航しようとする全ての船舶を攻撃すると表明するなど、軍事的緊張が一段と高まっている。
米軍の攻撃詳細
米中央軍によると、攻撃は米東部時間10日午後5時15分(日本時間11日午前6時15分)に開始された。米軍によるイランの軍事施設への攻撃は2日連続となる。米軍は「イランの不当かつ継続的な侵略への対応」だと説明している。複数の米メディアの報道によれば、攻撃対象にはイラン南部の防空施設や弾薬庫などが含まれていた。
トランプ大統領の発言
トランプ米大統領は攻撃に先立ち、ホワイトハウスで記者団に対し「今日も激しく攻撃するつもりだ」と述べ、「合意まであと一歩だったが、彼らは時間を稼ぎ続け、我々をバカにしている」とイランへの怒りをあらわにした。
米主要ニュースサイト・アクシオスによると、トランプ氏は攻撃開始前にイランへの軍事的選択肢について協議し、「大規模で短期間の作戦」を検討したという。米中央軍は米東部時間10日午後9時(日本時間11日午前10時)、イランの軍事施設への空爆を完了したと発表した。
イランの対応
一方、イラン国営テレビなどは11日未明、南部のゲシム島やバンダルアッバスなどで爆発音が聞こえたと報じた。その後、イランはホルムズ海峡の「封鎖」を発表し、精鋭軍事組織「革命防衛隊」はバーレーンやクウェートに報復攻撃を行ったことを明らかにした。革命防衛隊はホルムズ海峡の通航を試みた船舶2隻を攻撃したとも主張している。米中央軍は、ホルムズ海峡を商船が通航しているとして封鎖を否定した。
イラン大統領の声明
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は10日、自身のSNSに「米国がイランの重要インフラ(社会基盤)を攻撃すると脅している」とし、「これは(米国による)力の誇示ではなく、切羽詰まっていることの表れだ」と指摘した上で、「イランはいかなる圧力や脅威にも屈しない」と投稿した。



