コロンビアの左派ペトロ大統領は10日、今月21日に実施される同国大統領選の決選投票を巡り、トランプ米大統領が自身の後継候補と争う右派候補を支持していることに対して強い不快感を示した。ニューヨークの国連本部で開催された安全保障理事会の会合において、ペトロ氏はトランプ氏が右派候補を「公然と支持している」と指摘し、これは明らかな選挙介入であるとして非難した。
大統領選の背景
今回の大統領選はペトロ氏の任期満了に伴うもので、決選投票ではペトロ氏の後継である左派のセペダ上院議員と、トランプ氏を信奉する右派弁護士のデラエスプリエジャ氏が対決する。トランプ氏は既にデラエスプリエジャ氏への支持を公に表明しており、ペトロ氏の反発を招いている。
米コロンビア関係の緊張
トランプ氏はこれまで、コロンビアから米国への麻薬流入を深刻な問題として捉え、軍事攻撃も示唆するなど強硬な姿勢を示してきた。これに対しペトロ氏は反発し、両国関係は緊張状態にある。しかし、今年2月のホワイトハウスでの会談では、ペトロ氏が麻薬対策で協力する意向を伝え、関係改善の兆しも見えていた。今回の選挙介入発言により、再び関係が悪化する可能性がある。
ペトロ氏の役割
コロンビアは今月の安保理議長国を務めており、ペトロ氏が同会合を主宰した。その場でトランプ氏の行動を批判したことで、国際社会の注目を集めている。



