JR東海は、未着工のリニア中央新幹線静岡工区を巡り、工事の必要性や環境保全策について、今月下旬にも静岡県議会に説明する見通しであることが分かった。丹羽俊介社長は10日の記者会見で、県議会への説明について「必要に応じて自治体とよくコミュニケーションをとっていきたい」と述べた。
住民説明会の状況
同社は5月26日から、静岡市と大井川流域の8市2町で、住民向けの説明会を開催している。丹羽氏は、9日までに11回開催し、約600人が参加したことを明らかにした。大井川の水資源や生物多様性への対応などについて、質問が出ているという。
リニア建設への理解促進
丹羽氏はリニア建設について「地域の理解を深めることは大変重要だ」と強調した。品川―名古屋間の用地取得率については「85%まで進捗してきた」と述べ、残る用地の取得を進める考えを示した。
リニア中央新幹線は、東京・品川と名古屋を約40分、大阪まで約1時間で結ぶ計画。静岡工区は大井川の水資源やトンネル工事による環境影響などが課題となり、着工が遅れている。JR東海は、県や市町、住民への丁寧な説明を続け、理解を得たい方針だ。



