福山港で新バース暫定供用開始、大型船対応で国際競争力向上へ
福山港で新バース暫定供用、大型船対応で競争力向上

広島県福山市の福山港箕島地区で、国土交通省と県が整備を進めてきた新たなバースの暫定供用が始まり、2026年6月10日には現地で報道関係者向けの説明会が開催された。この新バースは、ばら積み貨物船の大型化に対応するもので、大型船の接岸により貨物量の増加が見込まれる。県は、港の国際競争力が高まると期待を寄せている。

新バース整備の背景と目的

国交省や県によると、広島県の備後地域には鉄鋼や造船関連の企業が集積しており、近年は資材を運ぶ貨物船の大型化が進んでいる。従来、福山港には全長130メートル、水深7.5メートルのバースが4か所存在していたが、積載量1万トンを超える船舶は3隻以上が同時に接岸できず、沖合で待機を余儀なくされる状況が続いていた。このため、積載量の少ない船舶をあえて利用する企業がある一方、輸送コストの高さから他の港に貨物を回す企業も見られた。

整備計画の概要

こうした課題を解決するため、国交省と県は2019年度に港の再編改良事業に着手。積載量3万トンの船舶に対応可能な、全長260メートル、水深12メートルのバース1か所と、5ヘクタールの荷さばき場を新たに整備する計画だ。総事業費は約234億円で、2031年度の完成を予定している。

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暫定供用の開始と効果

新バースの整備が進み、積載量1万9000トンの船舶に対応可能な全長160メートル、水深9.5メートルを確保できたため、2026年3月末に暫定供用を開始。10日には、福山バイオマス発電所(福山市)が東南アジアから輸入したペレット約1万4000トンを積んだ船舶が接岸し、荷役作業が行われた。

関係者の期待

県港湾漁港整備課は「輸送の効率化が図られ、他港を利用していた企業を呼び込みやすくなった。地域産業の活性化や国際競争力の強化につなげたい」とコメントしている。暫定供用により、大型船の接岸が可能となり、物流の効率化やコスト削減が期待される。また、地域経済への波及効果も見込まれている。

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