トランプ米大統領は10日、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の延長を見送る可能性をほのめかした。ホワイトハウスで記者団に対し、「更新するつもりはない」「更新するかどうか分からない」と述べ、消極的な姿勢を明確にした。
共同見直し会合を前に不透明感
米国、メキシコ、カナダの3カ国は今年7月1日、2020年のUSMCA発効後初めて「共同見直し」の会合を開く予定だ。この会合で延長に合意すれば、協定は2042年まで継続する。しかし、合意できない状況が続けば、見直しが毎年実施されることになる。さらに、2036年までに合意が得られなければ、協定は失効する。
企業経営への影響
トランプ大統領の発言により、企業にとっては先行きの不透明感が強まり、投資などの経営判断が難しくなるとみられる。特に、北米域内でサプライチェーンを構築する企業にとって、協定の行方は重要な関心事だ。
USMCAは、トランプ大統領が2018年に署名したNAFTA(北米自由貿易協定)の後継協定。自動車の原産地規則や労働基準など、より厳しい条件を盛り込んだことで知られる。今回の延長見送り示唆は、今後の北米貿易の枠組みに大きな影響を与える可能性がある。



