米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ新議長が22日、ホワイトハウスで宣誓し、正式に就任した。中東情勢の悪化を背景にエネルギー価格が高騰し、インフレ加速への警戒感が強まる中での就任となり、FRBの使命である物価の安定と雇用最大化に向けて難しい舵取りが求められる。議長の任期は4年である。
ウォーシュ議長の就任表明
ウォーシュ氏は就任宣誓式で、「過去の成功と失敗から学び、改革志向のFRBを主導する」と表明し、金融政策の透明性向上や経済環境の変化に対応した柔軟な運営を目指す姿勢を示した。また、FRBの独立性を重視し、政治的压力に左右されない政策運営を強調した。
トランプ大統領の期待
トランプ大統領は式典でウォーシュ氏について、「完全に独立した立場であることを望む」と述べ、FRBの自主性を尊重する考えを示した。トランプ氏は前任のパウエル体制下で繰り返し利下げを要求し、政権とFRBの対立が表面化していた経緯がある。そのため、ウォーシュ氏がトランプ政権とどのような関係を築くかは市場関係者の注目を集めている。
今後の金融政策
FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決定する。ウォーシュ氏が議長として初めて臨むFOMC会合は6月16日と17日に予定されており、今後の利上げや利下げの方向性が注目される。市場では、ウォーシュ氏の改革志向が具体的な政策にどう反映されるか、またインフレ抑制と経済成長のバランスをどのように取るかが焦点となっている。



