パラオ大統領、中国の海洋進出に懸念 日本との観光・経済連携に期待
太平洋の島しょ国パラオのウィップス大統領は2日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、海洋進出を強める中国に懸念を示しました。日本政府が掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を支持し、日本からの観光客増加や経済連携への期待を表明しました。
パラオは台湾と外交関係を持つ12カ国の一つです。中国は台湾との断交を要求し、経済的圧力を強めています。ウィップス氏は、中国の船舶が近年、パラオの排他的経済水域(EEZ)内で許可なく調査や研究活動を行っていると指摘し、「明らかな国際法違反だ」と非難しました。
来日の背景
ウィップス氏は、3~4日に都内で開催される「世界島しょ国海洋会議」で共同議長を務めるため来日しました。同会議では、海洋の持続可能な利用や気候変動対策などが議題となる見込みです。
インタビューでは、パラオの安全保障や経済発展における日本の役割に言及し、日本とのさらなる協力関係の構築に期待を示しました。特に、観光分野では日本からの訪問者増加を歓迎し、経済連携の強化が両国にとって有益だと述べました。
中国の海洋活動への懸念
ウィップス氏は、中国が南シナ海だけでなく太平洋地域でも活動を拡大していることに警鐘を鳴らしました。パラオのEEZ内での中国船舶の行動は、国際法に基づく海洋秩序を損なうものだとし、国際社会の対応を求めました。
また、台湾との関係については、パラオの主権に基づく選択であり、中国からの圧力に屈するつもりはないと強調しました。パラオは台湾との外交関係を維持し、両国間の協力を継続する方針です。



