トランプ米大統領が、インドや中国を「地獄」と侮辱したポッドキャスト番組の司会者の発言を自身の交流サイト(SNS)に投稿したことを受け、インド外務省は23日、声明を発表して強く反発した。声明では「長年にわたり相互尊重と共通の利益に基づいてきた印米関係の現実を反映していない」と指摘し、トランプ氏の行為が両国関係に悪影響を及ぼす可能性があると警告した。
発言の経緯と内容
インドメディアの報道によると、この発言は、米国で生まれた子どもに自動的に市民権を与える出生地主義制度の廃止を主張する番組内でなされた。司会者はインドや中国を例に挙げ、「地獄のような場所」と表現。その意図は、米国で子どもを出産して米国籍を取得すれば、中国やインドに残る家族全員を米国に呼び寄せることができるという趣旨だったとみられる。トランプ氏はこの発言の書き起こしを自身のSNSに投稿した。
インド外務省の反応
インド外務省の報道官は声明で、この発言を「明らかに無知で不適切であり、品がない」と非難。トランプ氏の名前を直接挙げることは避けたものの、強い不快感を示した。専門家の間では、この一件が印米関係をぎくしゃくさせる可能性があるとの見方が出ている。
トランプ政権とインドはこれまで、安全保障や経済分野で協力を進めてきたが、今回の侮辱的な発言の投稿により、両国間の信頼関係にひびが入る恐れがある。インド国内では反米感情が高まる可能性も指摘されている。



