中国共産党機関紙である人民日報系の環球時報は11日、フィリピンと領有権を巡って対立している南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)において、中国の研究機関が「科学研究設備」を設置したと報じた。この動きに対し、フィリピン政府は10日に「浮遊式の構造物」を確認したと発表し、その設置は「違法」であると強く非難していた。
中国側の主張と反論
環球時報は、設備設置について「生態環境調査のための正常な活動」であると主張し、フィリピンの非難に対して反論した。中国はスカボロー礁を自国の固有の領土であると主張し、現在実効支配している。今回の設備設置は、領有権の既成事実化を狙ったものとみられている。
フィリピンの対応
フィリピン沿岸警備隊などは10日に記者会見を開き、構造物が5月25日に確認されたとして、その画像を公開した。フィリピン側は、この設備が同国の排他的経済水域(EEZ)内に設置されたとして、中国の行動を強く批判している。
スカボロー礁を巡っては、両国間で長年にわたり緊張が続いており、今回の設備設置問題はさらなる摩擦を生む可能性がある。国際社会もこの動向を注視している。



