ウクライナのキーウ国際社会学研究所は10日、政治家や軍幹部らの信頼度を尋ねた世論調査の結果を公表した。それによると、ゼレンスキー大統領を「信頼する」と回答した割合は61%に達した。一方、最も高い信頼を集めたのは、軍の前総司令官で現在は駐英大使を務めるザルジニー氏で、その数値は73%に上った。
調査の概要
この調査は5月上旬から6月上旬にかけて、ウクライナ政府が実効支配する地域に居住する約1000人を対象に、電話による聞き取り方式で実施された。ゼレンスキー大統領の信頼度は、前回4月に行われた調査での58%から3ポイント上昇しており、緩やかな回復傾向が見られる。
ザルジニー氏の人気
ザルジニー氏は国民の間で高い人気を誇り、将来の大統領候補の一人としてしばしば名前が挙がる。しかし同氏は、今年2月の時点で「選挙について語るのは時期尚早」との見解を示しており、現時点では政治的な動きを控えている。
選挙実施の困難さ
ロシアの侵攻を受けているウクライナは現在、戒厳令下に置かれている。このため法律上、選挙を実施することは不可能な状況が続いている。こうした中で、各種世論調査は国民の政治指導者に対する評価を探る重要な手段となっている。
その他の高信頼度の人物
今回の調査で高い信頼を得た他の人物としては、ブダノフ大統領府長官と軍無人システム部隊のブロウジ司令官が挙げられ、両者とも70%の信頼度を記録した。一方、現職のシルスキー軍総司令官の信頼度は52%にとどまった。



