関西みらい銀行の原藤省吾社長(54)は読売新聞のインタビューで、JR西日本との資本業務提携を通じて、新たに個人口座を100万件増やし、預金を1兆円積み増す方針を明らかにした。獲得した預金を原資に、100億円程度の増益効果を見込んでいる。
提携の概要と目標
関西みらい銀行は5月、JR西日本と資本業務提携を締結。2027年度から共同で提供する銀行サービス「WESTERミライバンク(仮称)」を、JR西日本のアプリに連動させる計画だ。これにより、JR西日本グループのポイントプログラム「ウェスターポイント」の会員約1200万人の取り込みを狙う。
同行の預金量は3月末時点で8.2兆円、貸出金残高は7.4兆円に達する。貸出金の預金に対する割合は約9割で、原藤氏は「預金が不足しており、このままでは行き詰まる。提携はこの課題を解決する有効な方策だ」と述べた。現在、同行には約210万の普段利用されている口座があり、提携効果で5割近い増加を目指す。
店舗戦略
さらに、JR西日本の駅ナカに商業施設向けの小規模店舗「ミニマルプラザ」を開設する意向も示した。原藤氏は「あたかも我々がJRグループの一社であるかのようなブランド作りをしたい」と強調した。
ミニマルプラザは、2029年3月末までに駅ナカ以外も含めて35店舗増やし、合計52店舗とする計画。来月には大阪・淀屋橋に開業する複合ビル「淀屋橋ゲートタワー」にも出店する。一方、従来型の店舗は16店削減する。



