旧大川小校舎の保全工事開始、遺族の寄付活用
旧大川小校舎保全工事開始、遺族寄付活用

宮城県石巻市の震災遺構である旧大川小学校の校舎で、経年劣化を防ぐための保全工事が11日、開始された。東日本大震災の津波により、同校では児童と教職員合わせて84人が命を落とした。この工事は、遺族で構成する団体「3・11を考える会」が全国から集めた寄付金約300万円を財源とし、屋根の防水塗装などを実施する。被災後、校舎の保全工事が行われるのは今回が初めてとなる。

経年劣化が進む校舎

震災から15年以上が経過し、校舎の外壁は剥がれ落ち、2階の教室に残る津波の痕跡も薄れつつある。工事初日には、作業員が校舎の屋根に上り、高圧洗浄機で汚れを洗い流す作業を行った。工期は約1カ月を見込んでおり、校庭にある児童が描いた壁画の紫外線対策も併せて実施される。

遺族の思いと全国の支援

「3・11を考える会」は、震災の記憶を後世に伝えるため、校舎の保全に取り組んできた。今回の工事には、全国からの寄付が活用され、遺族の強い思いが込められている。校舎は震災の教訓を伝える重要な遺構として、今後も保存が続けられる予定だ。

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