アシックスは10日、ファッションブランド「オニツカタイガー」を手がける事業部門を2027年1月に分社化すると発表した。スポーツ用品を扱うアシックス本体と経営を分離することで、意思決定の迅速化を図るとともに、高級ブランドとしての路線を明確にし、成長を加速させる狙いがある。
分社化の背景
オニツカタイガーは、アシックス創業者の鬼塚喜八郎氏に由来するブランド。世界約160カ国・地域で展開し、2025年12月期の同事業の売上高は前期比43%増の1365億円に達した。分社化により、中長期的には2000億円の売上高を目指す。
完全子会社が事業を担う
同事業は、完全子会社の「OTグループ」(東京)が担う。また、アシックスは2026年7月に東京・新宿に世界最大の旗艦店を出店する計画も明らかにした。
アシックスの広田康人会長兼CEO(最高経営責任者)は記者会見で、「単なる組織再編ではなく、アシックス全体の企業価値向上につなげる重要な経営判断だ」と述べ、本取り組みへの強い意欲を示した。
今後の展望
分社化により、オニツカタイガーはより独立した経営判断が可能となり、ブランド価値の向上が期待される。新宿の旗艦店は、ブランドの象徴的な存在となる見込みで、集客効果や販売促進に寄与するとみられる。アシックスは、スポーツ用品事業とのシナジーを維持しつつ、両ブランドの成長を図る方針だ。



