アサヒビール鳥栖工場の起工式が開催、2029年1月操業開始を目指す
アサヒビール株式会社(本社:東京)が佐賀県鳥栖市に建設を計画している新工場「鳥栖工場」の起工式が4月9日、現地で執り行われました。この新工場は、現在福岡市に所在する博多工場を移転する形で建設され、2029年1月の操業開始を予定しています。完成後は、九州・山口・沖縄地域を中心に、海外市場向けの重要な生産拠点としての役割を担うことが期待されています。
大規模な産業団地に立地、詳細な建設計画を発表
同社によりますと、鳥栖工場の建設予定地は、佐賀県と鳥栖市が共同で整備した広大な産業団地(約27ヘクタール)のうち、約21ヘクタールを占めるエリアです。ここに、鉄骨造の平屋建て(一部2階建て)の工場棟と事務棟を建設し、延べ床面積は約6万平方メートルに及ぶ見込みです。
さらに、ビールの製造工程において不可欠な発酵・貯蔵用の大型タンクや、主原料である麦芽を保管するサイロなどの設備も整備される予定です。投資額については、現時点では非公開とされていますが、大規模なプロジェクトであることが窺えます。
生産能力の拡大と雇用計画、当初計画からの変更点
鳥栖工場の年間生産量は、ビール類や缶チューハイなどを合わせて2300万ケース(1ケースは大瓶20本に換算)を想定しています。これは、現在の博多工場の生産量と比較して、約15%の増加に相当します。
当初、同工場は2026年の操業開始を目指していましたが、円安の進行や燃料費の高騰に伴う建設コストの上昇により、計画が3年延期されました。雇用面では、博多工場で働く約130人の従業員が配置転換される形となり、新たな雇用創出は見込まれていません。
博多工場については、2028年12月に生産を終了する予定で、その後は完全に鳥栖工場へと機能が移行されます。この移転により、アサヒビールは九州地域における生産体制の効率化と強化を図る方針です。



