ソニー生命元社員が顧客らから巨額借金、約12億円が未返済状態に
ソニー生命保険は、横浜市内の支社に勤務していた元営業社員が、顧客や元顧客、その親族ら合計103人から約22億円の借金をしていた事実を明らかにしました。このうち、約12億円の返済が確認できておらず、未返済の状態が続いていると発表しました。
投資を謳い顧客から資金を集める
同社によると、元社員は2015年から2022年にかけて、「借りた資金を投資で増やし、月3%以上の利息を支払う」などと約束して資金を集めていました。顧客らから合計21億9700万円を借り受けましたが、運用が不調となり、返済が困難な状況に陥ったとされています。
問題が発覚したきっかけは、顧客から「金銭を貸したが利息が支払われず、元社員と連絡が取れない」との問い合わせが同社に寄せられたことでした。ソニー生命は社内調査を実施し、2023年4月に元社員を懲戒解雇処分としました。
会社は個人的な借り入れとして弁済せず
ソニー生命は、顧客との個人的な金銭貸借を厳禁としており、今回の件は「個人的な借り入れだった」と位置付けています。このため、会社としての弁済は行わない方針を明確にしています。社内調査が終了した2024年8月の時点では、10億400万円の返済が確認できていましたが、それ以降の返済状況は不明となっています。
元社員は「エグゼクティブライフプランナー」という肩書を持ち、営業成績が上位クラスに位置する人物だったと伝えられています。この事件は、金融機関の社員による不正行為が顧客に与える影響の大きさを浮き彫りにしました。
ソニー生命は、再発防止策の強化を進めるとともに、顧客への説明責任を果たす姿勢を示しています。金融業界では、類似の不正行為を防ぐための監視体制の見直しが求められる事態となりました。



