夏の訪れを涼やかな音色で告げる風鈴作りが、愛媛県砥部町の窯元で最盛期を迎えている。職人たちは、透明感のある白磁に藍色などの模様を丁寧に描き上げ、一つひとつ丹念に仕上げている。これらの風鈴は、硬質で高い音が特徴で、暑い季節に清涼感をもたらす。
風鈴作りの工程
風鈴作りは、まず粘土をろくろで成形し、素焼きを行う。その後、白磁の釉薬をかけ、本焼きを経て、藍色などの絵付けを施す。絵付けは全て手作業で、一本一本の筆運びに職人の技が光る。完成した風鈴は、ガラス製とは異なる温かみのある風合いと、澄んだ音色を奏でる。
砥部焼の伝統
砥部町は、伊予焼の伝統を継ぐ砥部焼の産地として知られる。その歴史は古く、現在も多くの窯元が伝統技法を守りながら制作を続けている。風鈴は、夏の風物詩として人気が高く、観光客や地元住民に愛されている。
窯元の担当者は「今年も暑い夏が予想されるが、風鈴の音色で少しでも涼を感じてほしい」と話している。風鈴の出荷は夏本番に向けて続き、全国の店舗やオンラインショップで購入可能だ。



