リニア中央新幹線の静岡工区の着工を前に、JR東海が今月、静岡県議会と静岡市議会に対して説明の機会を設けることが明らかになりました。この説明会では、静岡県と同社が3月末に完了した全28項目にわたる環境保全策の内容や、今後の監視体制について詳細な報告が行われる予定です。
静岡工区着工の背景
静岡工区の着工をめぐっては、鈴木康友知事が関連自治体の住民の理解状況などを考慮し、近く容認の可否を判断する見通しです。JR東海は5月下旬から6月下旬にかけて、静岡市と大井川流域の10市町で住民向け説明会を開催しており、今回の議会への説明は、県内の議会全体として初めての試みとなります。
説明会の詳細
JR東海の丹羽俊介社長は10日の定例会見で、議会への説明について「必要に応じて、自治体とよくコミュニケーションをとっていきたい」と述べました。一方、大井川流域市町を含む県内の他の議会への説明会については、同社静岡広報室は「現時点で決まっている予定はない」としています。
県や静岡市の関係者によると、説明会はいずれも議員を対象とし、一般公開は行われません。議員からの質疑応答の時間も設けられる予定です。
スケジュール
県議会への説明は、23日の6月定例会・代表質問終了後に行われます。同社の永長隆昭静岡工事事務所長らが説明を担当します。同社から正副議長に対して「県議会へ報告の機会を設けてほしい」との申し入れがあったとされています。一方、議会側からの要請で開かれる静岡市議会への説明は、18日に予定されています。工事区域が葵区にあることを踏まえ、環境影響評価や監視体制の説明が行われ、議長が代表して質問する予定です。
この動きは、リニア中央新幹線の静岡工区着工に向けた重要なステップと見られており、今後の知事の判断に影響を与える可能性があります。



