エア・ウォーター、社外取締役の千歳喜弘氏を社長に起用 不適切会計で企業統治強化
エア・ウォーター社長に千歳喜弘氏 不適切会計で統治強化

産業ガス大手のエア・ウォーターは22日、社外取締役で取締役会議長を務める千歳喜弘氏(78)を社長に起用する人事を正式に発表した。これは、同社で発覚した不適切な会計処理問題を受けたトップ交代であり、ガバナンス(企業統治)の強化を図る狙いがある。新体制は、6月29日に開催予定の定時株主総会とその後の取締役会で正式に決定される見通しだ。現職の松林良祐社長(61)は、専務執行役員として会社に残り、経営陣を支えることとなる。

不適切会計問題の経緯

不適切な会計処理は昨年7月に発覚し、同社は直ちに外部の弁護士らで構成する特別調査委員会を10月に設置。今年3月にまとめられた最終報告書では、グループ全体で2019年度から2024年度にかけて、営業利益ベースで合計212億円のマイナス影響が確認された。

問題の背景

報告書は、豊田喜久夫元会長に権力が集中していたことや、業績目標に対する過度なプレッシャーが不適切会計の温床となったと指摘している。これを受け、社外取締役である千歳氏を社長に据えることで、経営の透明性と健全性を高める方針だ。

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新社長のプロフィール

千歳喜弘氏は1948年生まれの78歳。長年にわたり社外取締役として同社の経営に関与し、取締役会議長も務めてきた。豊富な経験と外部の視点を活かし、再発防止と企業価値向上に取り組むことが期待される。

今後の展望

エア・ウォーターは、今回のトップ交代を機にコンプライアンス体制を強化し、信頼回復を目指す。また、松林氏が専務執行役員として残ることで、事業の継続性と安定性を確保する方針だ。

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