愛知・碧南市と高浜市のごみ処理施設移転建設計画を断念、財政難と工費高騰で
愛知・碧南市と高浜市のごみ処理施設移転計画断念

愛知県碧南市と高浜市は、2036年の稼働を目標に進めてきたごみ処理施設「クリーンセンター衣浦」(碧南市広見町)の移転建設計画を断念した。碧南市が21日に開かれた市議会協議会で説明した。市側は、両市の財政状況が厳しい中で土木建築工事費が高騰していることを理由に挙げ、「調査した上だが、現施設を50年代までは使いたい」と述べた。

計画断念の背景

クリーンセンター衣浦は、碧南市と高浜市で構成する衣浦衛生組合が運営している。これまで現施設を2035年度まで使用し、その後、碧南市港南町の県有地である2号地多目的グラウンドに新施設を建設する計画だった。しかし、両市の財政難と建設費の高騰により、計画の継続が困難と判断した。

検討プロセス

両市は、昨年10月に民間業者に対して事業方式や処理方法を尋ねる意向調査を実施。さらに、学識経験者らによる検討委員会で4回にわたる議論を重ねた上で、最終判断に至った。碧南市は現在、財政非常事態宣言下にあり、高浜市も行財政改革に取り組んでいる状況が考慮された。

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協議会では、議員から「現施設の交換部品の有無や交付金を考慮すると、新設した方が安くなる選択肢もあるのではないか」「50年代までのロードマップ(工程表)はあるのか」といった疑問が提起された。これに対し市側は「2市だけの負担は難しくなってくるため、広域化を考える必要が出てくる」との考えを示した。

現施設の状況

クリーンセンター衣浦は1995年に稼働を開始。1日当たり190トンの処理能力を持つ可燃ごみ焼却施設と、粗大ごみの破砕処理施設を備えている。2023年度には可燃ごみ3万6千トン、粗大ごみ9千トンを処理した。新設計画とは別に、現施設の延命を図るため、2026年度から2028年度にかけて約40億円を投じ、部品の交換などを行う予定だ。

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