【ニューヨーク共同】10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は反発し、指標の米国産標準油種(WTI)の7月渡しが前日比1.83ドル高の1バレル=90.03ドルで取引を終えた。
中東情勢の緊迫化が買いを誘う
トランプ米大統領がイランへの激しい攻撃を予告したことから、中東情勢の緊迫化に伴う供給途絶が長期化するとの警戒感が強まり、買い注文が優勢となった。市場参加者の間では、イラン周辺での地政学的リスクが高まる中、原油供給に与える影響を懸念する声が広がっている。
在庫減少も支援材料に
朝方発表された米週間石油統計で、原油在庫が市場の予想以上に減少したことも相場を支えた。この減少は、需要の堅調さを示すものと受け止められ、価格上昇を後押しした。アナリストは、在庫減少が短期的な需給引き締まりを示唆していると指摘している。
また、石油輸出国機構(OPEC)の減産継続や、米国のシェールオイル生産の伸び悩みも、長期的な価格下支え要因となっている。市場では、中東情勢のさらなる悪化が懸念される場合、原油価格はさらに上昇する可能性があるとの見方も出ている。



