南鳥島、核ごみ文献調査を容認 小笠原村長「国の責任で決めて」
南鳥島、核ごみ文献調査を容認 小笠原村長「国の責任で」

南鳥島での核ごみ文献調査を容認 小笠原村長「国の責任で決めて」

原子力発電から発生する高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、国から南鳥島での文献調査の申し入れを受けた東京都小笠原村の渋谷正昭村長は、4月13日に母島で開催された住民説明会において、「調査実施は国の責任で決めるべきだ」と述べ、容認する考えを明確に示しました。この意向は、同日に父島で行われる説明会でも同様に伝えられる見通しです。

処分地決定ではない確約を要求

渋谷村長は、国と処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)に対して、「処分地を決めたわけではないと確約することを強く求める」と強調しました。これは、文献調査が最終処分場の選定に直結するものではないことを明確にするための要請であり、地域住民の懸念に配慮した姿勢を示しています。

文献調査は、最終処分場選定プロセスの3段階のうち第1段階に位置付けられており、実施されれば、これまでに北海道の寿都町や神恵内村、佐賀県の玄海町に続いて4例目となります。しかし、南鳥島は他の3町村とは異なり、全域が国有地であり、防衛省や気象庁などの職員が駐在するものの、民間人は居住していないという特徴があります。

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文献調査の概要と自治体への支援

文献調査は、市町村からの応募または国の申し入れに応じることで開始され、期間は約2年間とされています。調査を受け入れた自治体には、国から最大20億円が交付される仕組みです。このプロセス全体では、3段階を通じて合計で約20年程度を要する見通しとなっています。

南鳥島のケースでは、国有地であることや無人島であることから、他の地域とは異なる課題や議論が生じることが予想されます。渋谷村長の容認表明は、国の責任を明確に求める一方で、地域の特性を考慮した対応を模索する姿勢を反映しています。

今後、国とNUMOがどのように応答し、調査が具体化していくかが注目されます。また、この決定が他の潜在的な候補地への影響や、核ごみ処分問題全体の議論にどのように波及するかも重要なポイントとなるでしょう。

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