オーストラリアの労働組合「オフショア・アライアンス」は、資源開発大手INPEXが同国で操業する液化天然ガス(LNG)施設において、積み出し作業を停止する方針を明らかにした。この措置は近く実行される可能性があり、長期化すれば日本向けの輸出に影響を及ぼす懸念が高まっている。
労使交渉の行き詰まりが背景
作業停止の背景には、賃金や労働条件を巡る労使交渉の長期化がある。組合側は交渉を進展させるためにこの強硬手段に踏み切る方針だ。一方、地元メディアの報道によれば、INPEX側はストライキを阻止するため、労使裁定機関に対して緊急の申し立てを行った。これにより、事態の打開が図られる可能性もある。
イクシスプロジェクトの重要性
INPEXが同施設で展開するガス輸出プロジェクト「イクシス」は、年間930万トンのLNG生産能力を有する。生産量の約7割が日本向けとされ、日本にとって重要なエネルギー供給源となっている。作業停止が長期化すれば、日本のエネルギー安定供給に影響を与える可能性がある。
組合側は、作業停止が交渉の進展につながらなければ、さらなる行動も辞さない構えを示している。INPEX側は、法的措置を含めた対応を検討しており、両者の対立は激しさを増している。エネルギー市場では、この動きが国際的なLNG価格に与える影響にも注目が集まっている。



