民間ロケット「カイロス」打ち上げ、5日午前に再延期 3度目の延期に
宇宙事業会社スペースワン(東京)は4日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から予定していた小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げを、5日午前11時10分に延期すると発表しました。これは2月25日、1日に続いて3回目の延期となります。
発射約30秒前に緊急停止 測位衛星の信号不安定が原因
4日は午前11時に打ち上げを予定していましたが、発射の約30秒前に緊急停止しました。同社によると、ロケットが自身の位置や速度を把握するために用いる測位衛星からの信号の受信が安定せず、安全システムが作動したためです。
関野展弘開発本部長は「測位衛星の位置関係などが5日はより良くなると把握しており、同じようなことは起きないだろう」と述べ、次の打ち上げに自信を見せました。
見学者約400人が祈るような姿で待機 次回への期待も
発射場から約2キロ離れた田原海水浴場の見学場には、県内外から約400人が集まりました。発射予定時刻を過ぎてもロケットが見られず、両手を合わせて祈るようなしぐさをする人もいました。
愛知県豊明市から来た会社員榊原知美さん(53)は「今日こそは飛ぶかなと思ったので残念。成功するまで来たい」と、笑顔で次に期待を寄せました。
今回の延期は、民間ロケット開発における技術的課題の一つである測位システムの信頼性が浮き彫りになった形です。スペースワン社は、5日の打ち上げに向けて最終調整を進めています。
