韓国元徴用工問題、解決策3年で財源不足 日本企業の寄付求める声根強く
元徴用工問題3年、財源不足で日本寄付求める声 (04.03.2026)

韓国元徴用工問題、解決策3年で財源不足が深刻化

韓国の元徴用工訴訟問題において、保守系の尹錫悦前政権が日本企業の賠償支払いを韓国政府傘下の財団に肩代わりさせる解決策を発表してから、6日でちょうど3年が経過しました。現在の革新系である李在明政権も、この解決策を維持する方針を明確にしています。しかし、これまで韓国企業の寄付によって賄われてきた財源には、すでに不足が生じており、日本企業の資金拠出を求める声が根強く残っている状況です。

賠償支払いの現状と不足額

韓国政府関係者などによれば、勝訴が確定した元徴用工ら約70人のうち、財団から賠償相当額を受け取ったのは4割弱に留まっています。全員に対して支払いを完了するためには、およそ100億ウォン(日本円で約10億円)が不足しているとされています。さらに今後、100人を超える原告の勝訴が確定する可能性も指摘されており、財源の確保が急務となっています。

支援団体と弁護士の見解

南西部の光州に拠点を置く原告支援団体「日帝強制動員市民の会」の李国彦理事長(57歳)は、原告らが解決策を受け入れた背景について、日本側が賠償を拒み続ける中で「精神的に消耗し、選択を強要された結果」だと訴えています。李理事長は、この問題が単なる金銭的な解決ではなく、歴史的な正義と向き合う姿勢が求められていると強調しました。

一方、林宰成弁護士(45歳)は、解決策について「日本企業を免罪し、不当なものであった」と批判的な見解を示しました。その上で、現実的な選択として解決策を受け入れる意向の原告も少なくないと説明しています。林弁護士は、もし日本側が公式な謝罪や資金拠出に踏み切れば、韓国国内でも新たな寄付の申し出が促進され、「解決策が持続可能なものになるのではないか」と期待を込めて語りました。

今後の展望と課題

この問題は、単なる賠償金の支払いだけでなく、日韓両国の歴史認識と和解のプロセスに深く関わっています。財源不足が解消されない限り、原告への支払いが遅延し、社会的な不安を増大させる恐れがあります。日本企業の関与を求める声は、経済的な側面だけでなく、道義的な責任を果たすべきだという主張も含まれています。

韓国政府は、国内企業の寄付を継続的に呼びかけるとともに、外交ルートを通じて日本側との対話を模索しています。しかし、政治的な立場の違いや国内世論の影響もあり、迅速な解決には至っていません。今後の動向として、国際的な仲裁や第三者機関の介入を求める声も上がっており、多角的なアプローチが検討される可能性があります。

元徴用工問題は、過去の歴史を直視し、未来志向の関係を築くための試金石として、日韓両国にとって重要な課題であり続けています。財源確保のための具体的な方策が早急に求められる中、両国の協力と理解が不可欠です。