低糖質・高タンパク質食で記憶力低下のリスク 群馬大がDHAで抑制効果を確認
低糖質食で記憶力低下 DHAで抑制可能と群馬大研究

低糖質・高タンパク質食の継続で記憶力低下の懸念 群馬大学がDHAの抑制効果を発見

群馬大学共同教育学部の島孟留准教授を中心とする研究グループは、糖質を抑えてタンパク質を多く取る食事を長期間続けると、記憶力が低下する可能性があることを明らかにした。一方で、青魚などに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸、特にDHAを摂取することで、その低下を防げる見込みがあると発表した。この研究成果は、健康なマウスを用いた実験によって確かめられ、2026年3月25日に公表された。

低糖質・高タンパク質食の広がりと未解明な影響

近年、糖質を減らしタンパク質を増やす「低糖質・高タンパク質食」は、ダイエットや健康増進を目的とした食事法として広く普及している。これまでの研究では、肥満や糖尿病の改善に有益な効果が報告されてきたが、すべての人々に一律に良い影響を与えるかどうかは明確ではなかった。研究グループは、この食事法が脳機能に及ぼす影響について、詳細な検証を進めてきた。

マウス実験で確認された作業記憶の低下とDHAの効果

実験では、健康なマウスに4週間にわたり低糖質・高タンパク質の餌を与え、迷路を用いたテストを実施した。その結果、作業記憶、すなわち情報を一時的に保持して思考や判断に役立てる能力が弱まることが確認された。さらに、同じ餌にオメガ3脂肪酸を添加して与えたところ、記憶力の低下が有意に抑制された。特に、オメガ3脂肪酸の一種であるDHAに顕著な効果が見られ、脳の海馬領域で神経機能に関わる物質の減少を防いだとされる。

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今後の応用と食習慣への期待

研究グループは、この発見が人間の脳機能を維持するための食習慣の確立や、機能性食品の開発に応用できる可能性があると指摘している。成果は既に海外の学術誌電子版に掲載されており、科学的な裏付けが得られたことで、健康志向の食事法を見直す契機となりそうだ。今後は、人間を対象とした臨床研究を通じて、より具体的な効果の検証が期待される。

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