トランプ米大統領は21日、この日予定していた人工知能(AI)規制に関する大統領令の署名を直前に延期したと明らかにした。米メディアによると、この大統領令は企業が開発したAIモデルについて、政府が公開前に審査する内容だった。トランプ氏は、規制がAI開発競争における米国企業の優位性を損なう可能性があるとして懸念を示した。
背景:超高性能AIへの警戒感
新興企業アンソロピックが開発した「クロード・ミュトス」などの超高性能生成AIが、サイバー攻撃などに悪用されるリスクへの警戒感が高まっている。大統領令は、規制に消極的だったトランプ政権の方針転換を示すものとみられていた。
トランプ氏の発言
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「われわれは中国やあらゆる国をリードしており、そのことを阻害することはやりたくない」と述べた。新たな署名時期については言及しなかった。
政権内の意見対立
政権内では、安全性を優先するか、AI開発の競争力を重視するかで意見が分かれているという。大統領令は、IT企業に対して最先端のAIシステムを公開の最大90日前に政権に自主的に提供することを求めていた。
この延期により、AI規制を巡る議論はさらに複雑化する見通しだ。トランプ政権が今後どのような姿勢を取るのか、注目が集まっている。



