中国、2030年までにAI産業を200兆円規模へ拡大 経済閣僚が成長戦略を発表
中国政府の経済閣僚が6日、全国人民代表大会(全人代)に合わせて記者会見を開き、人工知能(AI)関連産業の規模を2030年までに10兆元(約220兆円)以上に拡大する戦略を明らかにしました。この戦略は、米国に対抗しつつ、AI技術を経済成長の主要な推進力とすることを目的としています。
「AI+」行動を五カ年計画に盛り込み
中国政府は、今回の全人代で採択される第15次五カ年計画(2026~2030年)に、「AI+」行動と呼ぶ戦略を盛り込むことを決定しました。この戦略は、物流やエネルギーなど様々な産業分野とAI技術を組み合わせ、包括的な発展を促進する枠組みを描いています。
経済閣僚によれば、2025年時点での中国のAI産業規模は1兆2千億元でしたが、2030年までに約8倍以上の成長を目指す野心的な目標を設定しました。これは、中国がAI分野での国際競争力を強化し、技術革新を通じた経済の持続的成長を実現することを意味しています。
米国に対抗し、経済成長の新たな柱に
記者会見では、中国がAI産業の拡大を急ぐ背景として、米国との技術競争の激化が挙げられました。中国政府は、AI技術を単なる産業ツールではなく、国家戦略の核心として位置付け、経済成長の新たな柱とすることを明確にしました。
戦略の具体的内容としては、以下の点が強調されました:
- AI技術の研究開発に対する政府支援の強化
- 物流、エネルギー、製造業などへのAI応用の促進
- 国際協力と技術交流の拡大
- 人材育成と教育プログラムの整備
経済閣僚は、「AI+」行動が中国の産業構造の高度化に貢献し、長期的な経済発展を支えると述べました。また、この戦略が雇用創出や技術革新の加速にもつながるとの見解を示しました。
中国政府は、AI産業の成長目標を達成するため、規制環境の整備や投資誘致にも力を入れる方針です。これにより、中国は2030年までに世界有数のAI大国となることを目指しています。



