「スクール☆ウォーズ」モデルの泣き虫先生・山口良治さん死去、教え子ら悼む
「スクール☆ウォーズ」モデルの泣き虫先生・山口良治さん死去

京都市立伏見工業高校(現・京都工学院高校)ラグビー部の元監督であり、ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとして知られた「泣き虫先生」こと山口良治さんが、29日に83歳で亡くなった。この悲報に、教え子や関係者からは惜しむ声が次々と寄せられている。

現役時代から熱血指導者へ

山口さんは現役時代、日本代表として活躍。引退後の1975年に伏見工業高校の監督に就任した。最初の公式戦で強豪・花園高校(京都)に0-112で大敗した際には、「部員に何もしてやれなかった。これからやってやるぞ」と涙を流したという。その後、「信は力なり」を信条とする熱血指導でチームを立て直し、翌年には花園高校を撃破。1980年度の全国大会で初優勝を果たし、総監督時代も含めて計4度の全国制覇に導いた。

教え子たちの追悼の声

教え子の一人で、ドラマ「スクール☆ウォーズ」の登場人物のモデルとなった山本清悟さん(65)は、入学直後に山口さんに誘われてラグビーを始めた。中学時代は素行が良くなかったが、「先生は真正面から向き合ってくれた」と回想。高校日本代表に選ばれた時には山口さんが涙を流して喜び、指導者の道も勧めてくれたという。山本さんは奈良県立奈良朱雀高校(現・奈良商工高校)でラグビー部監督を務め、「指導者となり、あの涙の意味をかみしめている。人生を変えてくれた大切な恩師だ」と語った。

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元日本代表でラグビー部OB会名誉会長の大八木淳史さん(64)も、山口さんから勧誘されてラグビーを始めた一人。「『日本代表選手になれる』と言われた時の高揚感はいまだに忘れない」と振り返る。また、海外から雑誌を取り寄せて戦術を研究するなど、「ドラマのイメージとは違う、最先端を行く人でもあった。日本ラグビーの歴史を変えた人だった」とたたえた。

現役部員も決意新たに

京都工学院高校のグラウンドでは30日午前、部員たちが練習を行った。先週、自宅を訪れたという大島淳史監督(43)は「いつも通り元気な様子だったのでショックです」と話した。大島監督は山口さんが総監督だった2000年度に全国制覇した時の主将で、「人として成長させていただいた。山口先生の教えを、今の子どもたちにも伝えていくのが私の責任。天国におられる山口先生に早く日本一を報告できるように頑張りたい」と誓った。

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