カンヌ映画祭コンペに日本監督3作品 是枝、濱口、深田が25年ぶりの快挙
カンヌ映画祭コンペに日本監督3作品 25年ぶり快挙 (09.04.2026)

カンヌ映画祭コンペに日本監督3作品が同時選出 25年ぶりの快挙

南フランスで5月に開催される第79回カンヌ国際映画祭において、最高賞のパルム・ドールを競う長編コンペティション部門に、是枝裕和監督、濱口竜介監督、深田晃司監督の3作品が選ばれた。日本人監督による3作品の同時コンペ入りは、2001年以来実に25年ぶりの快挙となる。

是枝監督は8回目、濱口監督は5年ぶり、深田監督は初の挑戦

選出された作品は、是枝裕和監督の「箱の中の羊」、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」、深田晃司監督の「ナギダイアリー」の3本。複数の日本作品がコンペティションに選ばれるのは、是枝監督が「万引き家族」でパルム・ドールを受賞し、濱口監督が「寝ても覚めても」で参加した2018年以来となる。

是枝監督にとっては8回目のコンペ入りとなる「箱の中の羊」は、近未来を舞台にした物語。息子を亡くした建築家の甲本音々(綾瀬はるか)と、工務店社長の夫健介(大悟)が、息子の姿をしたヒューマノイドを迎え入れ、止まっていた家族の時間が再び動き出す様子を描く。日本で制作される映画としては、「万引き家族」以来8年ぶりに是枝監督がオリジナル脚本を手がけた作品で、日本公開は5月29日に決定している。

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濱口竜介監督は、「ドライブ・マイ・カー」以来5年ぶり、3回目のコンペ入りとなる。日仏合作の「急に具合が悪くなる」はパリを舞台に、郊外の介護施設長マリー=ルー(ビルジニー・エフィラ)と、がん闘病中の舞台演出家である日本人の真理(岡本多緒)が出会い、似た名前に導かれて対話を通じて深まる交流を描く。原作は、がんに侵された哲学者・宮野真生子氏と、医療現場を調査した人類学者・磯野真穂氏の往復書簡を基にした同名の著書。日本公開は6月19日を予定。

深田晃司監督はカンヌ映画祭で初のコンペ入りを果たす。「ナギダイアリー」は、自然豊かな町「ナギ」で創作に打ち込む彫刻家の寄子(松たか子)を主人公とし、彼女のもとを訪れる人々との出会いが日常に小さな揺らぎをもたらしていく物語。公開は9月25日となっている。

「ある視点」部門と「カンヌプレミア部門」にも日本作品が選出

革新的な作品を集めた第2コンペの「ある視点」部門には、川上未映子氏の同名恋愛小説を映画化した岨手由貴子監督の「すべて真夜中の恋人たち」が選ばれた。

さらに、著名監督らの作品を特別上映する「カンヌプレミア部門」には、米澤穂信氏の直木賞作品を映画化した黒沢清監督の時代劇「黒牢城(こくろうじょう)」(本木雅弘主演)が選出された。日本公開は6月19日を予定している。

今回の選出は、日本映画界の国際的な評価の高まりを示すと同時に、多様なジャンルとテーマで世界に挑む監督たちの活躍を印象付けるものとなった。カンヌ映画祭の本選は5月に開催され、各作品の評価が注目される。

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